職場の動機づけ

元トヨタ自動車専務からのアドバイス

Angela Corriero, Process Improvement Japan with Aisin Seki Vice Chairman, Yasunori Yamauuchi

職場の動機づけはカギである!

アイシン精機株式会社副会長独占インタビュー。アイシン精機はトヨタグループの中核をなす会社です。フォーチュンの世界解優良企業500企業の一つにも選ばれています

山内氏は、2009年に副会長に選ばれました。2005年から2009年まではアイシン精機の社長。その前はトヨタ自動車の専務取締役として世界全ての生産拠点を管轄する重責を果たされています。 写真 右上:山内康仁氏(左)、 Angela Corriero, Process Improvement Japan(右)

プロセス・インプルーヴメント・ジャパンは、TQMならびリーン改善について山内氏のお考えを聴く機会を得ました。職場でリーンマネジメントが上手くまわっていることと動機づけの関連が浮き彫りになりました。世界の優良企業には共通したものがあると、山内氏は述べられています。職場の動機づけ: It`s key to success!

マネジメントの成功は

TQMやリーン改善を上手く進めるには基本的な標準作業を徹底させることです。標準化が実行できたら、その通りに作業を実行する。標準を完全に実行できるには、理屈のみならず、それぞれの標準の本当に意味や価値を、作業者は熟知していなければなりません。そこでは実行に移す技能と知識が求められます。そして監督者の仕事は、標準が守られ実行されているかチェックして確認すること。監督者の役割はとても重要。監督者の教育訓練は欠かせません。標準は、会社に深い想いをもつ監督者の技量と知識から成っているともいえましょう。さらに監督者には第一線の作業者とマネジメントをつなぐ役割があります。トヨタ自動車やアイシン精機では監督者になるためには豊富な経験が要求されているのです。

Kaizen explanation, Process Improvement Japan

現場の改善はどこで

標準作業を実行するだけでは十分とはいえない場合があります。作業者が作業手順を作業標準通りに実行しても、やりにくさを感じるとき。そのような時が、改善を提案するチャンスです。

カギは作業者が改善提案できる職場環境を創り上げることです。

作業標準は守らなければなりませんが、その作業標準では十分でないと作業者が感じたら、それが改善のチャンスです。改善の必要がある場合、監督者は作業手順の改善や異常を直せなければなりません。職場での動機づけで、効果的な現場改善の勢いが加速されます。

写真 上:作業者が現場改善提案を説明しているところ。

改善・リーンマニュファ クチャリングの原則の詳細については、ここをクリックしてください。

人のマネジメント & 職場の動機づけ

監督者よりも上の階層は、改善の基本的な考え方ならび職場における動機づけの重要さに対する感度を高めておかなければなりません。 実際に、第一線の作業者の着想や提案は、上位のマネジメントにすくい上げられなければなりません。改善はボトムアップで行う効果的なマネジメント。西洋ではブルーカラーとホワイトカラーの間には壁があります。もしブルーカラーワーカーがホワイトカラーに与えられたルールーを守っているだけならば、効果的な改善や仕事へのこだわり、動機は阻害されてしまいます。原価低減、利益率の向上も望めません。

どのように成功を実らせていくか。一度に、一歩一歩、一人ひとりが歩みをすすめること: 会社はひとつひとつの努力の積みかさねで成り立っています。一つの課から部、そして会社全体と広がって行きます。トヨタでは、これを初めから着実の実行してまいりました。別に特別なことではなく、それがただ当たり前の仕事のやり方。材料費は市場で決められます。したがって、私たちが実行してきたことは:

利益を高めるために仕事の効率を向上させる

トヨタ生産方式のカギ: ムダの排除
忙しいときは、ムダの排除や、継続的な改善、リーン5Sを一貫して実行することは、なかなか困難なもの。リーマンショック後の生産の引きが弱くなった中では、それを実行できる状況が現れました。その結果は、心に焼きつくほどのものでした。

リーマンショック前の生産レベルには届かなかったものの、利益率においては急激な伸びを見ました。

これはトヨタ生産方式: 標準化、ジャストインタイム、リーン5S、絶えざる改善のお陰です。

TPSトヨタ生産方式の利益の考え方ならびムダの排除についてさらに詳しくは、ここをクリックしてください。

職場の動機づけは不可欠

Process Improvement Japan, motivation in the workplace

現場の第一線の作業者に活力がなければ、成功は望めません。実際にモノを作り、価値(利益)を生み出しているのは現場のチームメンバーなのです。マネジメントの仕事は、その仲間たちに元気になってもらうことです。企業文化の基本は活力です。私は生産現場に行き、あなた方が主役で、その技能と知恵のお陰で利益を上げていると伝えます。材料費は市場で決まります。ではどのようにして利益を確保していくか。それは、皆さんの技と仕事によるのです。 魅力ある会社は、やる気のあるチームメンバーから成り立っているのです。

役員、管理者、監督者はこのことを心に沁み込ませておかなければなりません。そうでなければ会社は回っていかないのです。そこでは、リーダーシップのスタイルが重要になってまいります。

リーダーとして、全社員に会社のビジョンを明確に表さなければなりません。そして常にビジョン、将来進むべき方向にたいして、最大の関心が向けられていることを示すこと。私は時間があればいつでも、すべての現場に足を運びます。メンバーと顔を合わせます。

私は地位が高いから、こちらに来なさいでは、ダメなのです。私の方から会いに行きます。

山内氏は、プロクター・アンド・ギャンブルの企業理念を讃えています。その理念を共有すると述べています。従業員を大切にすることです。世界の優良企業には共通したものが見えてきます。

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